尾畑診療所アーカイブス

失明に繋がる緑内障を防ぐには？

緑内障は白内障の眼病とは違って、こちらの症状としては深刻なものになります。

厚生労働省の調査から日本国内において失明原因の第1位を占めているのが、この病気であります。そうした背景がありますので、日本社会において大きな問題となっています。しかも最近は40歳以上の日本人におけるこの病気の有病率は、5％であることが分かってきています。このデータから言えることは、40歳以上の日本人は20人に1人の割合でこの病気の患者であるということです。そのうえ、年を重ねるごとに増加していくことが知られていますので、超高齢社会に突入している日本では今後増加していくことが容易に予想を立てることができます。さらにこの症状は初期の段階では自覚症状がないことから、既に罹患していることに気付かない方が多くいらっしゃいます。

ただし医療の技術の進歩は目覚ましいものとなっていますので、この病気に罹患すると以前のように失明することは少なくなりつつあります。一般的に、早期発見をして早期に治療することによって、最悪の事態である失明になる可能性を減らすことができます。ですから定期的に眼検診を受けることが大切になってきます。発見が遅れてしまうとそれだけ失明するリスクは高まります。